現金一括購入のメリットとデメリット
ビジネスフォン導入時の支払い方法として、以下の3種類が挙げられます。
「レンタル」「リース契約」については、リンク先の記事をご参照いただければ幸いです。
現金一括購入での導入がもっとも一般的…と思いきや、ビジネスホンにおいてはリース契約の方が圧倒的に多いようです。
その最大の理由は、単純にビジネスフォンは結構高いということです。
ビジネスフォンの価格相場とは?
ビジネスフォンの価格相場をご紹介する前に、ビジネスホン導入に発生する支払い項目についてご説明します。
ビジネスホン導入の内訳
ビジネスフォン導入に発生する項目は以下があります。
- 電話回線を開設するための初期費用
- ビジネスフォンの価格(電話機本体+主装置)
- 工事費
ビジネスフォンは、家庭用電話機のように電話機を買ってきて、壁にあるモジュラージャックに接続すれば終了、という訳にはいきません。
専門知識を持った工事スタッフによる接続工事が必須です。
つまり、「電話機だけを必要な台数購入すればいい」という訳ではありません。
そのために必要な費用も導入費用として考えておく必要があります。
電話回線を開設するための初期費用
これはよく混同されるのですが、電話工事には
- NTTが行う工事
- ビジネスホンの販売会社などに依頼する工事
の2種類があります。
簡単に言うと、前者が電線からオフィスまでの工事で、後者がオフィス内の工事のことです。
後者については「工事費」として後ほど説明をします。
ここでは、電線からオフィスまでの工事の相場について解説します。
例えば、アナタが新しい会社を設立し、新しい電話番号を取得するとします。
その場合、以前は数万円をかけて電話加入権を購入する必要がありました。
しかし、現在は電話加入権を必ず購入しないといけないわけではありません。
そして、その相場は、アナタが契約をする電話回線の種類によって異なります。
例えば、契約する回線がひかり電話の場合、そもそも電話加入権という概念がなく、価格は以下のような設定となっています。
つまり、新たに電話回線を開設するオフィスが一番上にある「交換機等工事のみの場合」に該当するなら、初期費用は1,000円ということになります。
出典:https://flets.com/hikaridenwa/charge/initial.html
ビジネスホン価格の相場
ビジネスフォンの価格(電話機+主装置)については、以下のポイントによって大きく変わります。
- 利用する外線をどのような回線にするか
- 回線数を何本にするか
- 使用する内線の種類(多機能電話機、一般電話機、PHSなど)
- 導入するビジネスフォンの台数
- オプション製品(放送ページングやドアホンなど)の接続
そのため、ビジネスフォンの価格は接続する回線や内線電話機と主装置、オプション機器をセットで考えます。
その結果、価格は大幅に変動します。
接続する外線が少なく、内線電話も少ない場合は数万円で抑えることができますが、接続する外線や内線が多い場合は数十万円になることもあります。
また、新品ではなく中古のビジネスフォンを選べば1/3~1/4の価格で購入することが可能です。
工事費の相場
工事費の相場は、
- 1台あたり15,000円
- 電話機の設置は1台あたり7,000~9,000円
- データ設定には1台あたり2,000~3,000円
が相場となっています。
つまり、導入する台数が多くなればなるほど高額になるので、「本当にそれだけの電話機台数が必要かどうか」は慎重に検討することをおすすめします。
工事費については、こちらで詳しく説明しています。
現金一括購入のメリットとデメリット
現金一括購入のデメリットは、初期費用(イニシャルコスト)が高くなるという点に尽きます。
しかし、現金一括購入には以下のようなメリットもあります。
リースやレンタルのような使用期限がない
リース契約やレンタルでは、ビジネスフォンを使用できる期間が決められています。
ビジネスフォンの法定耐用年数は6年とされていますが、大切に使えばそれ以上使うことは可能です。
法定耐用年数について、詳しくはビジネスフォンの耐用年数と寿命の関係とは?をご覧ください。
もちろん所有権があるので転売が可能
レンタルはもちろん、リース契約で使用した電話機はリース期間終了後には返却義務があります。
これに対して、購入したビジネスフォンは自由に扱えます。
例えば、数年後に新しい電話機へ買い替える際に、中古品として買い取ってもらうことも可能です。
それまでに使用方法などによっては、必ず買い取ってもらえるとは言いきれませんが…。
結果的に安く済むこともある
リース契約には、月々の支払い金額は抑えられるというメリットがありますが、支払う料金には当然ながらリース会社の利益が上乗せされています。
つまり、現金一括で購入する方がリース契約よりもトータルでの支払い金額は安くなることがほとんどです。
導入する台数やビジネスフォンに求める機能、オプション機器の有無などによってその差額はかなり違ってきます。
0円のビジネスフォン販売業者さんって大丈夫??
ビジネスフォン導入のために、インタネットなどで販売業者さんを検索したことがある方はご存知だと思いますが、ネット上には「ビジネスフォンを0円で導入可能」と謳っている業者さんが多くいます。
実はこの0円という価格設定には以下のような条件がある場合がほとんどです。
- 電話回線を同時に申し込みが必要
- コピー機(複合機)などの同時購入が必要
- 設置する電話機本体は中古品
もし、こうした条件がアナタの希望と合致するなら、積極的に問い合わせてみることをおすすめします。
クーリングオフが常識となった今、「劣悪品を売りつけて逃げる」といった悪質なビジネスフォン販売業者さんは根絶されたようです。
また、こうした業者さんが扱っているビジネスフォンはクリーニングが施されており、中古とは思えない品質となっています。
イニシャルコスト(初期費用)を下げることを重視するなら、ぜひ問い合わせてみてください。
まとめ
ビジネスフォンの導入価格は、主装置や電話機の価格のほかに、回線を開設するための初期費用と設置工事費の合計金額となります。
その総額(イニシャルコスト=初期費用)は、設定する電話機の台数や接続する回線の種類や数によっては高額になる場合があります。
ビジネスフォン販売業者さんによっては、クレジット(割賦)購入に対応していることもあるので、ぜひ相談してみてください。
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