ビジネスフォン導入の工事費とその比較方法

ビジネスフォン(主装置)をオフィスに導入するには、専門の業者さんによる工事が必要であり、そのためのコスト(工事費)が発生します。
家庭用電話機とビジネスフォンの決定的な違いは、ビジネスフォンは電話機さえあればいいとわけではない、という点です。
本稿では、ビジネスフォン導入に必要な費用を考える場合に、考慮しなければいけない工事費についてご説明します。
どのような工事内容と工事費が発生するのかを理解しておくとともに、その相場を知っていると、ビジネスフォン導入時の検討材料として非常に便利です。
また、ほとんどのOA機器導入の担当者は「少しでもコストを削減したい」と考えるはず。
複数の見積りのをしっかりと見極める上でも、工事費について知っておくことは有意義なことです。
ビジネスフォン導入に必要な工事
ビジネスフォン導入に必要な工事は2種類あります。
- 電話回線工事
- ビジネスフォン設置工事
「1.電話回線工事」の内訳
電話回線工事とは、屋外の電線などを走っている電話回線をオフィスに引き入れるために必要な工事です。
基本的にはNTTに依頼することになります。
ビジネスホン増設の2大チェックポイントと3つの注意点でもご紹介しましたが、電話回線は以下の3種類に分類されます。
- アナログ回線
- ISDN回線(デジタル回線)
- IP電話(ひかり電話)用回線
どの回線を利用するかによって、NTTから請求される金額は変わってきます。
また、オフィスを開設するビルや建物の電話回線環境によっても変わりますので、直接NTTに聞くか、ビジネスホン販売業者さんに確認してください。
出典:http://e-shotsu.com/service.html
「2.ビジネスフォン設置工事」の内訳
こちらの工事が本稿のメインとなります。
ビジネスフォンを導入して使用できるようにするためには、主装置と必要な台数の電話機を購入し、電話機をオフィスに設置して適切な配線う必要があります。
工事の内訳は以下のようになります。
- 主装置の搬入・設置
- 電話機の搬入・設置
- NTTが引き込んだ電話回線(外線)を主装置へ接続
- 主装置と各電話機の接続(内線)
- 主装置のデータ設定
- オフィス内の配線
オフィスの規模が大きければ、下の写真のように大規模な工事となります。
出典:http://shinnittsu.co.jp/oa-floor/index.htm
上記のように、NTTが引き込んだ電話回線(外線)を主装置へ接続という工事を行う必要があるため、「2.ビジネスフォン設置工事」は、「1.電話回線工事」と同じ日、あるいは後日に行います。
配線はまだしも、主装置の設定などは専門知識が必要ですので、ビジネスフォンの設置工事は専門の業者さんへの依頼が必要となります。
工事費の相場
前項で紹介した各工事の相場は以下のようになっています。
- 主装置の搬入・設置…1台あたり15000円
- 電話機の搬入・設置…1台あたり7000~9000円
- データ設定…1台あたり2000~3000円
が相場となっています。
以下の接続については、上記の金額に含まれていると考えて問題ないと思います。
- NTTが引き込んだ電話回線(外線)を主装置へ接続
- 主装置と各電話機の接続(内線)
「オフィス内の配線」は、配線に使用するケーブルの長さなどによって変化し、1mあたりの単価が500円から700円が相場です。
また、これに加えてエンジニアの派遣費用が発生します。
派遣費用は業者さんによって相場に幅がありますが、10,000円くらいが相場のようです。
業者さんからの見積りの比較方法
ビジネスフォン設置工事の料金体系は、業者さんによって分類の方法などが違いますが、おおむね以下の4項目に分かれています。
- 主装置設置
- 電話機設置
- 配線工事費用
- その他
そのため、業者間で比較を行う際は、ザックリとこの4項目に分けて比較をすると、違いがわかりやすくなるのでおススメです。
まとめ
ビジネスフォンの設置に関わる電話工事や配線工事では業者さんによる競争が展開されています。
少しでも安くしたいと考えるなら、複数の業者さんから見積りを提出してもらい、上記の各項目を比較し、設置しようとしているビジネスフォンの状況に合っている業者さんを選ぶことが大切です。
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