導入前に知っておきたい!主装置の占有サイズ
オフィスにビジネスフォンを導入するためには以下のモノとコトが必要です。
- 回線
- 物品(機器)
- 工事
2番目の「物品(機器)」について、多くの方が電話機本体と思われるのではないでしょうか。
それは間違いはありませんが、その電話機で通話などを行うためには主装置という機器が必要となります。
つまり、用意すべき物品(機器)は電話機本体と主装置の2つということになります。
下のイラストはビジネスフォンの接続を簡単に書いたものです。
「回線」は、オフィスの外から主装置に入る回線Aと、オフィス内の電話機などと主装置をつなぐ回線Bに該当し、「工事」は、文字通り回線と各機器をつなぐ工事のことです。
ビジネスフォンとして使用される電話機は見たことがあると思いますので、サイズ感も想像でき、配置場所もあらかじめ決めておくことができますが、主装置はどれくらいの大きさか想像できるでしょうか?
本稿では、電話機ほど知名度はないですが、ともすると電話機本体よりも重要な役割を担っている主装置のサイズについて紹介します。
サイズの前に…主装置の働き
ビジネスフォンを導入する際、電話機本体だけではなくなぜ主装置が必要かというと、電線などをつたってオフィスの外からやってくる【外線(前項の回線A)】と、オフィス内に張り巡らされる【内線(前項の回線B)】とを繋ぎ、保留や転送、内線だけのやりとりといった複雑な機能をすべて制御しているからです。
主装置のおかげで、必要最小限の回線と電話番号を、複数の電話機で共有できているのです。
もし主装置を必要としない家庭用電話機をオフィスでビジネスホンとして使おうとすると、電話機本体の数だけ電話回線の契約が必要になり、その回線の数だけ電話番号を扱うことになります。
主装置の内部には、下の写真のように【ユニット】と呼ばれる基盤が複数配置されています。
出典:http://tsunagarushop.ocnk.net/page/29
設置する【ユニット】は、接続したい電話機の台数やビジネスフォンで使用する機能などによって種類や数が異なり、要望に合わせてある程度はカスタマイズが可能です。
前述しましたが、主装置がオフィス内の電話、そしてその他の通信機器を取り仕切っています。
主装置があることで電話機がビジネスフォンとして成り立つのです。
主装置って凄いんです(笑)。
求める機能によって主装置のサイズは変わる
電話機本体は製造メーカーが違ってもほぼ同じ大きさですが、主装置は同じメーカーであってもサイズが違う場合があります。
多くの場合、S・M・Lと三段階に分かれています。
このサイズの違いは、
- 端末接続数(接続できる電話機の台数)
- 同時通話数(収容できる外線の数)
- スロット数(【ユニット】を配置できる数)
の違いであり、当然ながらS<M<Lと数が増えます。
例えば、NTTが販売しているビジネスフォン「Netcommunity SYSTEM αNXⅡ」の場合、主装置の種類とそれぞれのスペックなどは以下のようになります。
主装置のサイズが変わると、質量や消費電力の大きさも変わります。
また、タイプLの主装置は最大で5台まで増設することが可能で、サーバータイプも用意されています。
出典:NTT
まとめ
ビジネスフォンは電話機と主装置がセットになって機能します。
ビジネスフォン導入の際は、本体電話機だけではなく主装置の設置・設定の工事が必要になります。
また、希望する電話機の台数によって主装置の占有サイズが変わりますので、導入前にどれくらいの機能が必要か判断し、設置するスペースを確保するようにしましょう。
最近のコメント