ビジネスフォンの市場シェアと業界営業マンに聞いたイチオシ機種

ビジネスフォン業界の営業マンに聞いたイチオシ機種

ビジネスフォン(ビジネスホン)とひとことで言っても、多くのメーカーが製造や販売をしています。
また、機種によってその特徴もさまざまであり、同じ機種でも形状が異なる電話機を選ぶことができます。

もし「どのビジネスフォン(ビジネスホン)を選べばいいのか分からない」ということであれば、業界のプロに聞くのが一番です。

本稿では、OA機器販売業界の営業マンに聞いたイチオシの機種を紹介します!

ビジネスフォン業界の営業マンに聞いたイチオシ機種

ビジネスフォンの販売企業と市場シェア

イチオシ機種の紹介の前に、ビジネスフォンを販売しているメーカーがどれほどあるかご存知でしょうか?

日本国内では、約10社がビジネスフォンの製造あるいは販売を行っています。
当サイトでは、以下の主要企業についてご紹介しています。
各企業の詳しい情報については、それぞれの記事をお読みください。

NTT
日立(HITACHI)
ナカヨ(NAKAYO)
岩通(IWATSU)
サクサ(SAXA)

そして、ビジネスフォン販売の市場シェアは以下のグラフのようになっています。

ビジネスフォンの販売メーカー・企業別市場シェア
出典:http://www.mot-net.com/blog/4032

NTTが1位というのは、その知名度から納得ですが、実はNTTはビジネスフォンの製造は行っていません。
つまり、自動車メーカーなどでよく聞かれるOEMを行っているということです。

OEMとは、メーカーなどから製品を仕入れ、独自のブランド名や製品名、型番などで販売をすること。
つまり、NTTが販売している製品は、他社が製造したビジネスフォンなのです。

ビジネスフォン業界の営業マンが選んだイチオシ機種TOP3

それではお待たせしました!
ビジネスフォン業界の営業マンに聞いたイチオシ機種をランキング形式でご紹介します。

第1位
integral-F/HITACHI(日立)

イチオシのビジネスフォン第1位は日立(HITACHI)のintegral-F

■「integral-F」の概要と機能

日立(HITACHI)の「integral-F」は、

Friendly⇒ 使いやすさへのこだわりを追求したフォルム・機能
Fit⇒ 多彩な機能で、様々な利用シーンでもきちんと対応
Flexible⇒ 豊富なラインナップと柔軟性の高いシステム連携性能

という3つのFで象徴される機種です。

また、以下の3つの特長があります。

  • モバイル端末との連携機能…携帯電話やスマートフォンを子機のように使える
  • ボイスメモ機能…通話録音や音声合成による応答メッセージなど豊富な機能を搭載
  • 節電モード…消費電力を抑える機能でバッテリーの電力消費を抑え、節電へ貢献

■電話機のラインナップ

  • 多機能電話機…12ボタンモデル、24ボタンモデル、36ボタンモデル、ホテル用操作台、センサー付電話機、防水電話機、多機能コンソール
  • 日立(HITACHI)・integral-Fの多機能電話機(36ボタンモデル)
    出典:日立(HITACHI)

  • コードレス多機能電話機…デジタルコードレス電話機(S・L)、デジタルハンドコードレス電話機、デジタルハンドコードレス電話機(ハンドオーバタイプ)
  • 日立(HITACHI)・integral-Fのコードレス多機能電話機
    出典:日立(HITACHI)

■業界営業マンのおすすめポイント

日立(HITACHI)の「integral-F」は、中小規模事業所向けのビジネスホンです。
収容回線数が拡張され、最大168回線まで接続することができるようになりました。
電話機ラインナップも充実していて、例えば防水仕様コードレス電話機は水まわりでの作業中に電話をする機会の多い飲食店やクリニックなどで活躍ています。

日立(HITACHI)のコードレス多機能電話機
出典:日立(HITACHI)

第2位
αNXⅡ/NTT

イチオシのビジネスフォン第2位はNTTのαNXⅡ
出典:NTT

■「αNXⅡ」の概要と機能

NTTのビジネスホン「αNXⅡ」は、S・M・Lという3種類の主装置があり、それぞれSが10台、Mが30台、Lが576台という電話機の接続に対応しています。

主装置については主装置とは?をご覧ください。

また、以下のような6つの特長があります。

  • スマートフォンの活用…通信コストの効率化
  • 「省エネ・エコ」の推進…多機能電話機にはecoモード機能を搭載
  • ecoモード機能を搭載したNTT・αNXⅡの多機能電話機
    出典:NTT

  • 「BCP対策」への取り組み…無停電電源装置や音声メールのバックアップ機能で企業経営リスク低減に貢献
  • オフィスになじむ「デザイン性」…多機能はもちろん、オフィスになじむデザイン性を追求
  • 多彩な便利機能…音声メールの各種機能、着信拒否機能、入退室管理システム、セキュリティー装置連動など
  • ネットワークソリューション…本店と支店など、拠点間の通話料を定額に

■電話機のラインナップ

  • 多機能電話機…標準多機能電話機、録音多機能電話機、メディアIP電話機、アドバンスト電話機、カールコードレス多機能電話機、防水多機能電話機
  • コードレス多機能電話機…DECTコードレス電話機、ディジタルコードレス電話機 ハンディータイプ、ディジタルコードレス電話機 デスクタイプ、アナログコードレス電話機

NTT・αNXⅡの多機能電話機
出典:NTT

■業界営業マンのコメント

NTTのビジネスホン「αNXⅡ」は、主装置のタイプがS・M・Lとあるので、お客様の事業規模にあわせた最適な提案ができる機種です。
導入後の事業拡大などに伴って電話機の台数を増やす必要が生じた場合も、電話機はそのまま使えますのでコスト削減対策が可能です。
カメラ付大型(7インチ)ディスプレイ「アドバンスト電話機」(写真)は、簡単操作のタッチパネルで、電話機としての機能はもちろん、インターネット・テレビ電話・監視カメラとしても活用できます。

NTT・αNXⅡのアドバンスト電話機
出典:NTT

第3位
PLATIA/サクサ(SAXA)

イチオシのビジネスフォン第2位はサクサ(SAXA)のPLATIA(プラティア)
出典:サクサ(SAXA)

■「PLATIA(プラティア)」の概要と機能

サクサ(SAXA)が沖電気工業株式会社(OKI)と共同開発したビジネスホン「PLATIA(プラティア)」シリーズは、通話が可能な数=チャンネル数によって以下の3種類に分けられています。

  • PLATIA Standard(プラティア スタンダード)…最大4通話(チャンネル)
  • PLATIA Professional(プラティア プロフェッショナル)…最大12通話(チャンネル)
  • PLATIA Ultimate(プラティア アルティメイト)…最大384通話((チャンネル))

また、以下のような6つの特長があります。

  • 新デザイン多機能電話機5機種をラインアップ…5種の多機能電話機と1種のカールコードレス電話機
  • 30種のコミュニケーション端末に対応…最大で30種の端末が利用できる
  • インターネット・LAN 環境も提供…「PLATIA」の主装置はビジネスホン機能だけでなく、インターネットなどへの接続も可能
  • スマートフォン使用者やモバイルワーカを強力支援…どこにいてもオフィスの電話機と内線で通話可能
  • 外出先などからオフィスの電話機と内線で通話可能
    出典:サクサ(SAXA)

  • コールセンタ・ホテル・病院などで活躍…本格的なコールセンタシステムを短期間&低コストで実現できるなど、様々な業種や業態に対応
  • 安心を生み出すセキュリティ機能…緊急地震速報への対応など

■電話機のラインナップ

  • 人感センサ標準搭載…30ボタン電話機(ホワイト・ブラック)、18ボタン電話機(ホワイト・ブラック)、コードレスホン30ボタン電話機(ホワイト)
  • コードレスホン…コードレスホン(ホワイト・ブラック)、デジタルコードレスホン(シルバー)
  • システムコードレス電話機…システムコードレス電話機 ※Professional、Ultimateのみ
  • SIP端末…24ボタン電話機(IP電話機)、Bluetooth無線IPホン、IPドアホン(カメラ付・カメラなし)
  • 単独電話機…単独電話

サクサ(SAXA)・PLATIA(プラティア)の多機能電話機
出典:サクサ(SAXA)

■業界営業マンのコメント

一般的なオフィスはもちろん、コールセンターやホテル、病院など、たくさんの電話機を導入している企業などでも活躍しているのがサクサ(SAXA)の「PLATIA」シリーズです。
コールセンターでは、通話内容を本人の認可なしでモニターできる機能を使った質の向上、法律事務所やその他の士業の現場では、最大1,000件を誇る録音機能が重宝されています。

サクサ(SAXA)のビジネスフォン「PLATIA(プラティア)」の録音機能は各業種・業態で活用されています
出典:サクサ(SAXA)

また、7色の着信時ランプをグループごとに振り分けたり、営業日を設定して留守番モードに自動切替えるといった幅広いカスタマイズが可能という点も大きな特徴です。

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